これまで人類は、植物、微生物、海洋生物などの天然資源から、医薬品として役立つような有用物質を発見し活用してきました。そこで私たちは、薬として役立つような天然物を天然資源から探索しています。研究の材料として、微生物や海洋生物を主に用いています。これまでに研究室では、天然資源から「ユビキチン-プロテアソームシステムを標的とする化合物」、「p53を標的とする化合物」、「細胞周期を阻害する化合物」、「破骨細胞の分化を抑制する化合物」などを発見してきました。写真は干潟の泥を採取している様子です。泥から微生物を単離して研究の材料としました。
研究室で海洋生物(海綿、ホヤ)や海洋由来真菌から単離した、ユビキチン-プロテアソームシステムに対する阻害物質(himeic acid A, hyrtioreticulin A, manadosterol A, siladenoserinol A, spongiacidin C)です。
私たちが、二枚貝から単離した真菌 Aspergillus protuberus から単離した notoamide の鏡像異性体が、ハワイのキノコから単離された A. amoenus から単離されました。
海洋生物は、捕食、生体防御、種族維持、共生などため、様々な化学物質を活用して生きています。図に示した化合物は、研究室で海洋生物から発見したものです。
お知らせ
- 2024年11月25日 第41回日本薬学会九州山口支部大会(11月23, 24日)で、6年生の岩切くん、段原くん、松岡さん、M1の原田くん、松木さん、研究員の貞廣博士が研究成果を発表しました。段原くんが優秀発表賞を受賞しました。
- 2024年11月12日 岩切くん、段原くん、松岡さんが薬学科卒論発表を行いました。
- 2024年10月15日 月刊化学(化学同人)11月号に、 「20Sプロテアソーム活性化–天然変性タンパク質の分解促進を基盤とする神経変性疾患治療薬」が、「2024年の化学」最新のトピックスとして掲載されました。
- 2024年10月14日 食品薬学シンポジウム(10月12,13日)で松岡さん(6年)が研究成果を発表しました。
- 2024年10月4日 外口さん(2024年薬学科卒業)の論文が J. Nat. Prod. に掲載されました。
- 2024年10月1日 岩切くん(6年)の日本生薬学会第70回年会での口頭発表が、優秀発表賞に選出されました。
- 2024年9月24日 サンプリング旅行で高千穂方面に行ってきました。
- 2024年9月20日 人羅先生の生薬学会学術奨励賞受賞と院試合格のお祝いを兼ねて、後期のスタートコンパを行いました。
- 2024年9月16日 岩切くん(6年)が、日本生薬学会第70回年会(9月15〜16日)で研究成果を発表しました。塚本先生が会頭講演を、人羅先生が日本生薬学会学術奨励賞受賞講演を行いました。
- 2024年9月7日 本田くん(博士後期課程2年)が、第66回天然有機化合物討論会(9月4〜6日)で研究成果を発表しました。