これまで人類は、植物、微生物、海洋生物などの天然資源から、医薬品として役立つような有用物質を発見し活用してきました。そこで私たちは、薬として役立つような天然物を天然資源から探索しています。研究の材料として、微生物や海洋生物を主に用いています。これまでに研究室では、天然資源から「ユビキチン-プロテアソームシステムを標的とする化合物」、「p53を標的とする化合物」、「細胞周期を阻害する化合物」、「破骨細胞の分化を抑制する化合物」などを発見してきました。写真は干潟の泥を採取している様子です。泥から微生物を単離して研究の材料としました。
研究室で海洋生物(海綿、ホヤ)や海洋由来真菌から単離した、ユビキチン-プロテアソームシステムに対する阻害物質(himeic acid A, hyrtioreticulin A, manadosterol A, siladenoserinol A, spongiacidin C)です。 私たちが、二枚貝から単離した真菌 Aspergillus protuberus から単離した notoamide の鏡像異性体が、ハワイのキノコから単離された A. amoenus から単離されました。
海洋生物は、捕食、生体防御、種族維持、共生などため、様々な化学物質を活用して生きています。図に示した化合物は、研究室で海洋生物から発見したものです。
お知らせ
- 2025年5月9日 新入生の歓迎会を行いました。
- 2025年4月28日 p53 を標的とする天然物に関する総説が J. Nat. Med. に掲載されました。
- 2025年4月25日 日本薬学会第145年会の一般学術発表において、本田くん、辻くん、中村くん、藤川さん、和唐くんが、学生優秀発表賞を受賞しました。
- 2025年4月23日 3年生の岡村颯太さん、橘海生さん、益田誠士さん、松本華奈さん、宮崎綾乃さんが、研究室に配属することになりました。
- 2025年4月23日 ユビキチン-プロテアソームシステムに作用する天然物に関する総説が Nat. Prod. Rep. に掲載されました。
- 2025年4月18日 塚本先生のお誕生日をお祝いしました。
- 2025年3月31日 日本薬学会第145年会(3月26〜29日)において、4年生の辻くん、中村くん、藤川さん、和唐くん、M1の原田くん、松木さん、D2の本田くん、貞廣博士、人羅准教授が研究成果を発表しました。
- 2025年3月25日 中村くん、藤川さん(創薬・生命薬科学科)、岩切くん、段原くん、松岡さん(薬学科)が卒業しました。
- 2025年3月24日 昨日、熊本で開花宣言がありました。今日、近所のサクラ公園でお花見をする予定でしたが、残念ながら雨だったので、研究室で桜の映像を見ながら「お花見」しました。
- 2025年3月14日 送別会を行いました。